1. 絵の発達と運筆力

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2021.09.29

絵の発達と運筆力

絵の発達と運筆力

皆さんのお子様は、お絵描きをよくしていますか?

お絵描きに小さなころから親しんでいると、

先々の文字学習に役立つ「運筆力」

を養うことができます。

そして、運筆力の向上により、

子どもは絵や文字の表現力とともに、

自己肯定感を育むことができるのです。

 

個人差はありますが年齢によって、

絵の描き方には段階があり、

絵に込められた子どもの「思い」にも

各段階で違いがみられます。

そこで、子どもにお絵描きへの興味を持続させるために、

段階に応じた親の声かけが必要になります。

 

2歳までの「なぐり描き」は絵の初期段階です。

クレヨンに興味を持ち紙に叩きつけたり、

擦りつけたりする体験自体を楽しんでいます。

まず、子どもが何かを描いたことに驚いてあげて、

「長い線かけたね」

「点々いっぱい描けたね」

と子供が感じた楽しさに共感してあげましょう。

自分できたことを褒められて、

子どもはお絵描きが楽しい遊びだと思うようになります。

 

2歳~3歳はしっかりした線が引けて、

曲線や円らしき形も描けるようになります。

そして、新しく見えたものを次々と付け加えていくようになります。

丸の中に目や鼻を描いて「顔」、

「顔」から手足のようなものを伸ばして描く

「頭足人」も登場します。

子どもは強く印象に残っているものを

大きく描くようになるため、

「頭足人」は「顔・手足」で成り立っているのです。

 

この時期は、自分で描いた絵の「名付け」「見立て」

という心の働きも芽生えます。

はじめに、単純な形を描いてから、

自分の知っているものに見立てようとします。

丸に目や鼻を足して「ママ」、

丸に放射状の線を描いて「お日様」、

四角形に丸を二つ描いて「車」と名付けます。

親は正しい形を描かせようと無理強いせず、

「ママが描けたね。目や鼻ついているね」

「車だ。かっこいいね」

などと声かけしてあげてください。

この時期の子どもは、細かなパーツや形のバランスまでは

上手く観察できていないからです。

 

3歳以降は、イメージしたものを描くようになります。

記憶力・思考力も発達して、

自分の知っていることや経験したことを

表現しようとします。

親は描かれたものへの質問や感想を言って、

子どもと話をしてあげてください。

 

親の声かけを上手にしてあげることで、

子どもは自信を持ち次への創作意欲につなげていけるのです。

こうして、幼児期のお絵描きによって培われた運筆力は、

小学校にあがってからの学習に役立っていきます。

 

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