2021.09.12
生活リズムを整えましょう
お子様にとってなぜ、生活リズムが大切なのかをお話させていただきます。
私たち人間の身体には、ほぼ1日周期の生活リズムがもともと組み込まれています。
このリズムを司っているのが、「体内時計」です。
体内時計は自律神経や血糖、血圧など、全身の調節に重要な役割を果たしており、
正常に機能することで、健康を保つことができます。
規則正しい生活をすることで、
体内時計を正常に機能させるホルモンの分泌も促されます。
例えば、「メラトニン」は夜遅くなると分泌されるホルモンです。
睡眠を促す働きがあります。
この「メラトニン」が不足すると
①ボーッとする。
➁イライラしやすくなる。
③血圧が高くなる。
④血糖値が高くなる。
と言われています。
また「セラトニン」は、朝、光を浴びた時に分泌されるホルモンです。
神経のバランスを保つ働きがあります。
この「セラトニン」が不足すると
①精神的に不安定になる。
➁攻撃性が高まる。
③うつ状態になりやすくなる。
などの症状があらわれると言われています。
以上のことからもご理解いただけると思いますが、
不規則な生活をしていると、ホルモンの分泌が不足して体内時計が狂い、
さまざまな問題が引き起こされます。
まずは、「夜更かしをさせない」これが基本となります。
体内時計を狂わす生活の乱れは、「夜更かし」から始まります。
夜更かしをすると、朝起きられなかったり、昼間眠くなったりして、
悪循環を引き起こします。
早く寝られない原因を見つけ、それに合わせた改善策を練ることが大切です。
夜更かしの主な原因としては、ダラダラしてしまうことが原因ではないでしょうか。
まずは「何時までに寝る」と目標を決めることから始めましょう。
次に食事の時間を見直しましょう。
晩ご飯の時間が遅いことはありませんか?
保護者様の帰宅時間が遅いということもあるでしょう。
この場合は、お子様が寝ている間にやり取りができるように、
手紙や交換日記などを始めることもよいでしょう。
そして、休日はしっかり遊んであげましょう。
昼間にできなかったことをついつい夜に回してしまう、
なんてこともあるかと思います。
そんな時は、次の日にしてもよいのか検討し、いつするか、計画を立てましょう。
お子様の生活リズムを改選するためには、おうちの方のお手伝いが何より必須です。
ご家庭ごとに、さまざまな工夫ができると思います。
心身共に健やかに成長していけるように、再度生活リズムを見直してみましょう。
また、夜の光も注意が必要です。
テレビゲームや携帯電話などの液晶画面の光を見ていると、
脳が昼間と勘違いし睡眠を促すホルモン、「メラトニン」が分泌されにくくなります。
その為、寝つきが悪くなります。
寝る前は控えるようにしましょう。
何より、生活リズムの乱れは、お子様の「今」だけでなく、
「未来」にも大きく影響を及ぼします。
子どもたちの多くの可能性を奪ってしまわないように、ご家庭で話し合い、
取り組んでいただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。