2021.08.08
暗唱が脳の質を変える
今日は暗唱の大切さをお話いたします。
なぜ暗唱が大切なのでしょうか?
暗唱をすると、脳に多彩な刺激が与えられ、右脳の記憶力が育ちます。
また、名著書の暗唱は潜在意識に蓄えられ、知識や人格の源となります。
暗唱の持つ優れた効果を楽しみながら取り組んでいただきたいと思います。
暗唱ができるようになるということは、ただ記憶力が良くなるだけではありません。
「頭の良さ」を決める要素に、「知識量」「記憶力」「創造力」の3つがあります。
中でも「記憶力」は他の脳梁の土台となるものです。
どれだけ多くの知識を入力しても、記憶が伴わなければ、
右から左へ流れていくだけです。
それだけでなく、ひらめきの源となる情報が頭の中になければ、
豊かな創造性は生まれません。
逆に優れた記憶力を身につけることで、独創的な発想を生み出すことが
できるようになると言えます。
この夏休みにぜひ古典の暗唱にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
古典を学ぶことにはどのような意義があると思いますか?
まだ難しい言葉の意味や文法もわからない年齢のお子様に
古典を読ませることに懐疑的な方もいらっしゃるかもしれません。
多数のノーベル賞を輩出しているユダヤ人は、3歳のころから
「タルムード」という経典を音読・暗唱しています。
幼少期からの反復朗詠・暗唱によって、ユダヤの子どもたちの頭の質は変わります。
ユダヤの子どもたちがすべて内容を理解しているかというとそうでありません。
しかし、幼いころから繰り返し唱えることで、その言葉一つひとつが
無意識に体に刻み込まれます。
潜在意識に古来の叡智が浸透し、お子様が成長する過程で流れ込んだ経典の教えが、
思考や行動の源になっていくのです。
古くから伝えられているものの中には、必ず、
現代を生きる私たちの道標となる教えが含まれています。
いつ学んでもよいのですが、幼いころからそれに触れることで、
お子様の人格を無意識のうちに高めることができます。
優れた文章の暗唱は「生きる知恵」を受け継いでいくという点でも、
とても意義のあるものです。
「我が子にはまだ難しい」という大人目線での枠を外して、
豊かな古来の文化・智恵に触れさせていただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。