2021.06.06
ご存知ですか?「耳」が脳を変えるのです
今日は視覚記憶と聴覚記憶についてお話させていただきます。
皆様の耳は、五感の中で最も最初に発達する根源的な器官であり、
創造力などと深いかかわりを持つ「間脳」につながっています。
そのため、耳からの適切な刺激は、記憶力やお子様の能力を飛躍的にアップさせます。
私たち人間の記憶には2つあります。
「目」から入力した情報による「視覚記憶」と
「耳」から取り入れる情報による「聴覚記憶」です。
日常的な情報源としては、視覚からが8割、聴覚からが1割と言われ、
「百聞は一見に如かず」という言葉もありますが、「記憶」の面で見ると、
「聴覚」からの記憶の方が優れています。
目で見た情報より、耳で聞いた情報の方が、より長く、記憶に定着しているのです。
さらに、記憶力だけでなく、「耳」からの刺激を与えることで、
人間の能力は飛躍的にアップします。
なぜ、「耳」からの刺激が能力を引き出してくれるのでしょうか。
私たちがこの世に生を受けて、お母様の胎内で成長するとき、
五感の中で一番最初に発達するのは、「聴覚」です。
脳細胞は言葉を聞くことにより、どんどん成長していきます。
音の刺激によってどんどん発達するのです。
耳からの刺激、特に無意識状態やリラックスした状態で聞いたものや、
ただひたすら繰り返される情報、音読によって自分の口で発した音、
高周波音、高速音といった音が、身体の器官すべてを司る「間脳」に届くからです。
脳の中でも。音を処理する聴覚野だけが、間脳とつながっており、
視覚からの働きかけは、子の深い脳には届きません。
間脳は、直感力、認識力、創造力といった力にもっとも関係が深い部分です。
優れたひらめきや芸術性の根源がここにあります。
間脳の中には松果体という、小さな機関があります。
この松果体こそが、右脳の能力であるイメージ力の大元です。
耳からの刺激が間脳に届くことで、素晴らしい力が目覚めます。
視覚による刺激より、格段に目覚ましい変化が訪れます。
優れた記憶力だけでなく、独創的なひらめき、イメージ力、
集中力アップなどにもつながるのです。
耳からの刺激を与えるのは難しいことではありません。
1か月間毎日、決まったCDなどの音源を繰り返し聞かせればよいのです。
この時重要なことは、お子様に「聞かせよう」としてはいけません。
お子様が音に意識を向けていないタイミング、遊んでいる時や食事中にBGMとして、
聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で聞かせることがポイントです。
脳の奥深くに定着させるには、1回2回聞かせた程度では効果はありません。
脳の回路がきちんと築かれるよう、1か月間同じものを聞かせることが何より大切です。
「入力」を十分に行ったら、「出力」も加えていきましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。