2020.03.14
楽しみながら集中力を高めましょう
今日は楽しみながら集中力を身につける方法を、お話させていただきます。
集中力とは、一つの事柄に集中して取り組む能力のことを言いますが、
集中力はその行いの効果を何倍にも高めるものです。
集中しているときの脳波はα波で、呼吸は深く長くなっています。
それは、脳が非常に学習に適した状態になっているということなのです。
「集中力を身につけている」ということは、つまり、
「すぐに脳の力を発揮できる状態に入れる」ということです。
しかし、幼少期のお子様では、集中力の持続する時間はとても短く、
「年齢+1分」と言われているほどです。
楽しみながら効果的に、より高い集中力を身につけることが大切です。
そのためにはまずは、「環境」を整えることが重要になります。
お子様の気が散るようなものや音が周囲にないか、お部屋の室温は適切なのか、
お子様の体調はどうなのか、などと気を配ることも必要です。
眠かったり、お腹がすいていたり、それとは逆に満腹だったりすると、
集中することは難しいものです。
また、お子様と同様に、取り組みをする保護者様も
集中できる状況でなくてはいけません。
気になることがあると、その落ち着かない気持ちは、
お子様に伝わってしまうからです。
取り組みは、「背伸びをすれば届く難易度」であることがポイントです。
簡単すぎても、逆に高すぎる目標を設定してもいけません。
「ほんの少し頑張れば達成できる」という、現在のレベルの少し上を
目指す取り組みを繰り返すことで、脳が「集中する」状態を覚えます。
すると、お子様自身が達成感を感じることができるので、
前向きな気持ちやモチベーションを維持できるのです。
簡単に解くことのできるプリントでも、時間を決めて取り組ませていくことで、
集中力をより高める良いトレーニングとなります。
また、集中力は遊びを通して身につけることもできます。
百人一首などのかるた遊びは最たるものと言えるでしょう。
目で取り札を見ながら、耳で読み手の声を聞くので、
目と耳の両方の集中力が鍛えられます。
また、トランプ遊びは直感力や判断力を楽しみながら
鍛える効果が期待できます。
現在の子どもたちはテレビゲームなどが主流ですが、
親子のコミュニケーションを深めるためにも
トランプやかるたは有効的な遊びです。
そこから、ルールを守ることの大切さも教えることができます。
幼少期に集中力を身につけることで、
その後の取り組みを効果的に行えるかどうかの差が大きく違ってきます。
小さなうちに高い素質を身につけることで、その後、
お子様の高い能力を発揮できるようになるのです。
お子様が高い素質を身につけられるように、
保護者様は常にお子様の様子にアンテナを張り、
進度や興味に応じた働きかけをしていただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。